2021-03-05
日韓航路就航船社らが運賃回復を断行する。船積上限制度(シーリング)が導入され、
安定的市況設計の可能の日韓航路で運賃を引き上げ、採算性を改善する計画だ。
今年に入って、荷動きは落ち着いている。
韓国近海輸送協議会によると、昨年1年間、韓国と日本間のコンテナは173万5200TEUを
記録、1年前の190万2900TEUと比べ9%も減少した。米国発の金融危機時代の2009年
以降、11年ぶりに二けたの減少になるか話題だったが、12月から下落幅が鈍化され、一桁の
減少率にとどまった。
輸出入貨物や積替え貨物、両方とも二桁の下落だった。韓国出しは2019年37万TEUから
昨年28万8100TEUまで11%減少した。積替え貨物も120万8000TEUから111万600
TEUに8%減少した。
月別実績については、昨年12か月すべて下落だった。特に、1月や4月、6から9月は、二桁の
減少率だった。6月は減少率が20%まで悪化した。4四半期の3か月間は5%まで鈍化された。
今年に入ってから荷動き量が上がった。韓国税関によると、今年1月の日韓航路は18万5700
TEUであり、前年同期対比1%増加した。韓国出しは3%減少して11万6200TEUにとどまったが、
韓国向けが9%増えて6万9500TEUを達成し、全体実績もプラスとなった。昨年9月まで二桁減少
だった韓国向けは昨年10月から1%位のプラス成長に変わり、今年1月からは大幅増加した。
就航船社らは今年1期(1・2月)のシーリングを全部達成していると確認された。シーリングを低く
設定したのが需要も反騰した理由だ。1・2月のシーリングは75%だった。船社らは2期(3・4月)の
シーリングも前期並みに設定するつもりだ。船社関係者は、「3・4月は昔から日韓航路のピークシーズン
ではあるが、80%程度に設定すると思う」といった。
船社らは3月から運賃回復を断行する。海洋水産部によると、現在、釜山発日本主要エリア向けの
公表運賃は、一部海外船社を除き、20F当たり150ドル前後する。船社らは運賃回復にて韓国
出しの運賃を180‐200ドル、韓国向けの運賃を50‐80ドルまで値上げする。
一方、SINOKOR & HEUNG-A LINE、NAMSUNG & KMTC連合が日中韓ペンデュラム航路を
開設する。SINOKORとHEUNG-A LINEは、2月中旬から釜山と上海、寧波、日本の東北や
北海道を繋ぐ航路を開設する。HEUNG-A LINEと共同運航を解除したKMTCはNAMSUNGと
青島、大連、日本の東北や北海道を繋ぐサービスを開設する。