2021-10-29
飯野海運が二酸化炭素を排出しない23,000㎡型のアンモニア運搬船を現代尾浦造船へ発注し、
三井物産と用船契約を締結したと公表した。同船舶は、いわゆる「AMONIA READY CARRIER」と
呼ばれ、LNGとディジェル燃料の二元推進する船舶が今後、アンモニア燃料推進船へ改造できるよう、
船体構造や燃料タンクの仕様、リスク評価等を事前に設計に反映する船舶を示す。
飯野海運はこの度の用船契約に従い、2017年以降4年ぶりにアンモニア輸送に進入する。2023年
12月引渡しの新造船は東南アジアや日本等からアンモニアを輸送する予定だ。アンモニアは燃焼の際に
二酸化炭素を排出しないため、次世代船舶用燃料として注目されており、商用化の為の研究開発が
活発に進まれている。一方、今回の契約に投入される新造船は米国船級ABSより認証を取得の上、
設計、建造される。