ニュース

[KOREA MARITIME NEWS] 釜山港、コンテナ荷動きが二桁数の増加

2021-07-20

 

韓国全国港湾につき、5月のコンテナ輸出入がコロナワクチンの普及や主要貿易国の景気回復により

大きく増加した。特に、先月から反騰した釜山港は国内主要港湾の中では、雄一二桁の増加率を

出して好調だった。


海洋水産部によると、今年5月全国貿易港で取り扱ったコンテナ取扱量は前年同月対比11.2%増の

263万TEUを記録した。ローカルや積替え、両方とも上昇した。ローカルは前年同月対比14.1%増の

151万TEU、韓国出しは13.2%増の75万TEU、韓国入りは15%増の76万TEUだった。


国ごとにみると、主要交易国である対米輸出入が56.5%増で目立つ。積替えは7.5%増の111万TEUだった。港湾毎にみなると、釜山港はローカル、積替えとも増加して、前年同期対比14.6%増の200万1000TEUを記録した。ローカルにおいては、中国11.6%、米国64.2%、日本0.6%等上位10か国の取扱量が全て増加したことで、合計で23.7%増の92万7000TEUに至る好調だった。積替えにおいても、中国3.4%、米国17.8%増加で、合計で7.7%増の107万3000TEUを記録した。


仁川は14か月連続で増加し、5月には3.7%増の29万4000TEだった。ローカルにおいては、昨年に

開設したベトナム・中国航路の好調により、合計で4.4%増の29万TEUだった。一方、積替えに

おいては前年同期対比1000TEU減の4000TEUにとどまった。


光陽は今回にも落ち込む状況から脱却できなかった。5月1か月間、17万8000TEUを取扱い、2.6%

減少だた。ローカルにおいては、航路の合理化の影響により、4.7%減少の14万9000TEUだった一方、

積替えは2000TEU増の2万8000TEUだった。


今年5月、全国貿易港で扱った荷動きは1億3110万トン、前年同月対比7.9%増加した。ローカルに

おいては、石油化学製品や環境配慮自動車(電気、水素、ハイブリッド等)の輸出が増え、合計で

1億1160万トンで8.9%増加した。沿岸においては、セメントや鉱石等の需要増加により、2.3%増の

1950万トンを扱った。このうち、非コンテナ貨物は8508万トンで、前年同期対比2.9%増加した。

港湾ごとにみると、光陽4.7%、仁川1%、平沢11.7%増加した一方、蔚山は1.4%減少した。


品目ごとにみると、油は蔚山港の原油輸入や沿岸輸送量が減少したため、0.4%減の3813万トンだった。有煙炭は、仁川等火力発電所のある一部港湾の有煙炭輸入減少の影響で6.7%減の958万トンにとどまった。鉱石の場合、鉄鋼製品の主要生産設備が立地している浦項港、平沢港の鉄鉱石の輸入量は増えたが、光陽港、自体の取扱量が落ち込んだせいで、多少減少した。鉱石は2.1%減の1064万トンだった。一方、自動車においては、電気自動車等、環境配慮型自動車の需要増加により、58.6%増の680万トンを記録した。


海洋水産部の港湾物流企画課長、パック・ヨンホ氏は、「コロナワクチンの普及や主要国の景気回復に

より、荷動き量が大きく増えている。世界的に船腹不足やコンテナの長期滞留等、様々な要因により

国内港湾ターミナルにも影響を及ぼしているほど、輸出貨物の搬出入がスムーズに成り立つよう、

ターミナルの運営管理にも最善を尽くす。」とコメントした。


Top